@思い込みとは
1マイル(1.6km)を人類が4分以内に走破するのは無理だと何百年も言い続けられていました。1マイル競技の歴史は1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミ選手が4分10秒3で世界記録を樹立。当時、世界記録をたった2秒の更新でも世界は驚愕したのです。なぜならたった2秒を更新するのに37年かかったからです。
それでも人類は4分を切るのは無理なんだという認識が世界で広まり、れんがの壁と呼ばれ、「エベレスト登頂よりも、南極到達よりも難しい」といわれてました。
@視点を変える
そんな背景のなか、イギリスで医学生ランナーのロジャー・バニスターは記録に挑むも1マイル4分を切ることが出来ず、4分を切る目標をやめて「これからは自分の記録を毎回16秒分の1秒(0.0625秒)縮める事だけを目標としました。
@結果は?
16分の1秒ずつの更新することはたやすく、最終的に1954年5月にバニスターは3分59秒4という、人類初の1マイル4分の壁を破る世界記録を樹立した。
☆思い込みが生まれるメカニズム
①体験
記録更新に挑戦するもなかなか更新できない
②考え方
さまざまな体験することで「これはこういうものなんだ」という考え方が生まれる。
③視点
「○○はこういうものだ」と無数の考え方が生まれると、この考え方に基づいて世の中を見るため「自分の考え方が正しい」と裏付ける情報ばかりを探すようになる。
④感情・思考
「あぁ、やっぱり無理か」「難しいよね」「どうせ無理だよね」と自分の視点にふさわしい感情や思考が生まれます。
⑤行動
生まれた感情や思考にふさわしい行動をします。
1マイル走の例でいえば、練習方法や練習量、日常の過ごし方にも影響が出るということ。
⑥結果
行動にふさわしい結果が出ます。
⑦強化
「1マイル4分を切るのは難しい」と言う考え方を持ち、視点・感情・思考がうまれ、行動をする。そして「4分を切れなかった」という結果が生まれると、「やっぱり自分の考え方が正しい」と考え方が強化されます。
@感想
いかがでしたでしょうか?
スポーツは「記録」という明確な目標が数値となって現れます。
これは私たちの生活でも「勉強」「恋愛」「起業」などの挑戦が自分の思考によってブレーキがかかっているかもしれませんね。
日本人は自分に自信がない人が多いので「頭で考えて行動しない」という人が多いのではないでしょうか?私も持病を持っているので10~20代は強烈なコンプレックスを持って生きてきました。本書を読んで「結果は想像するものではなく、作り上げていくものだと」目から鱗が落ちる体験をしました(*‘ω‘ *)
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